むくみには漢方がおすすめ!漢方薬を買うのは病院?市販?

女性に多いむくみには、漢方がおすすめです。漢方薬は身体に良さそう、でも難しそうといったイメージがありますが、病院でも処方してもらえるほか、ドラッグストアや薬局でも気軽に手に入れることができます。漢方薬の優れた効果と、漢方薬を手に入れる方法についてご紹介しましょう。

漢方薬でむくみを解消しよう

西洋医学で使われる漢方薬は中国で生まれ、日本で独自の発展を遂げました。身体全体の調子を整えるという特徴があり、むくみの原因である冷えや水分代謝の低下に働きかけ、改善してくれます。副作用が少なく子どもからお年寄りまで服用できることから、漢方薬を選ぶ人が増えているのです。

何故漢方はむくみに効果があるの?

漢方は症状そのものを治すものではなく、身体が本来持っている治癒力を高めます。そのため、むくみだけを解消するというよりは身体全体の代謝を上げ、冷えを改善してくれます。

水分代謝が良くなる

漢方では、水分代謝が悪く身体に余分な水分がたまった状態を水毒といいます。むくみをはじめ、冷えやめまいなどの症状が出るのが特徴です。漢方には身体の巡りを改善し不要なものを排出する作用があり、本来の状態へと整えむくみを解消します。

身体を温める

身体が冷えるのは、代謝が悪くなってエネルギーを燃焼する力が低下しているためです。むくみも冷えが原因で起こる不調のひとつで、特に女性にとって冷えは万病の元となります。漢方で用いる生薬は身体を温める作用のあるものが多く、冷えを根本から改善する効果が期待できます。

気・血・水のバランスが整う

漢方では気・血・水のバランスが保たれていることで健康を維持できると考えられています。血は全身に栄養を運ぶもの、水は全身の細胞に水分を巡らせるもの、気は神経機能を指すエネルギーのことです。この3つのバランスを整えることで、結果的にむくみの解消につながるのです。

むくみに効果がある代表的な漢方薬

それでは、実際にむくみに効果がある代表的な漢方薬をご紹介します。漢方薬は生薬の組み合わせで構成されており、むくみだけでなく付随するさまざまな症状の緩和に効果的です。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

胃腸の熱を取り除き、代謝を活発にする漢方薬です。発汗作用や利尿作用のある生薬で、体内の老廃物の排出を助け、むくみに効果を発揮します。代謝を高める目的で、お腹まわりの脂肪の解消やダイエットにも使われます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散は身体を温める作用がある漢方薬です。ホルモンバランスを整え、貧血や痛みを和らげるため主に女性に用いられ、痩せ型で体力のない人に向きます。むくみのほかに生理痛やPMS、不妊症、更年期障害などを緩和します。胃腸が弱い人は飲み方に注意しましょう。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防己黄耆湯は水分代謝を改善し、痛みや疲れに効く漢方薬です。むくみのほか、多汗症や膝に水がたまる関節炎にも用いられます。特に下半身のむくみに効果的で、水太りの女性に多く使われます。

五苓散(ごれいさん)

五苓散は利尿作用が高く、余分な水分を排出してくれる漢方薬です。口が乾きやすかったり、尿の量が少ない人によく使われ、むくみのほか吐き気や下痢、頭痛を和らげます。

病院で処方してもらうにはどうすればいいの?

漢方薬の処方は通常の病院でもしてもらえるほか、最近では漢方内科など専門の病院や漢方薬局も増えてきています。

西洋医学の専門の病院の場合、医者に漢方の知識がないことも多いため、専門医のいる病院がおすすめです。漢方に特化した診療科目があるか、漢方薬剤師や日本東洋医学会の認定専門医がいるかどうかをチェックしましょう。病院で処方されるのはツムラの医療用漢方製剤が主流で、生薬の割合が多く効き目も高い場合が多いです。

漢方処方の病院ではむくみも症状のひとつ

むくみの症状だけで病院に行ってもいいの?と心配になるかもしれませんが、漢方はなにかひとつだけの症状に効くわけではなく、身体全体の不調を改善するためのアプローチです。むくみもその症状のひとつなので心配はいりません。漢方の専門医なら、その人一人一人の体質や状態を総合的に見極め、もっともふさわしい漢方を処方してくれますよ。

市販の漢方薬は何を選べばいいの?

漢方薬は市販もされています。ドラッグストアや薬局で買える漢方は第二類医薬品に分類され、処方せんがなくても購入可能です。ただし医療用と比べると生薬の配合量は少なく、保険が適用される場合と比べて価格は高めになります。

漢方薬は効果が出始めるまで1ヶ月以上かかり、長期間にわたって飲み続ける必要があるため、長く続けられる値段かどうかもよく考えなければなりません。

クラシエのむくみに効く市販漢方薬

小青龍湯(しょうせいりゅうとう)

まぶたや顔からむくみやすい人におすすめ。身体を温めて発汗させることで、余分な水分を取り除きます。

玄武温陽(げんぶおんよう)

下半身のむくみが目立ち、食欲不振がある人に向きます。身体を温めて活力を高め、巡りをよくして水分代謝を促進します。

療方調流(りょうほうちょうりゅう)

汗をかきにくく身体がだるい人向けです。停滞してしまっている水分の流れを正常に戻し、尿から排出を促します。

ツムラのむくみに効く市販漢方薬

八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)

体力の少ない人や冷えのひどい人に向きます。口の乾きや尿量の減少がみられ、下半身が特に冷えやすいときに効果的です。

加味逍散(かみしょうようさん)

冷え性や不眠の緩和に使われるほか、更年期障害や生理不順、貧血など女性ならではの症状に効きます。

漢方薬の気になる疑問

それでは、漢方薬を使う際に気になる疑問にお答えしていきましょう。

妊婦は使えるの?

基本的には、赤ちゃんに影響のない範囲で処方されます。しかし、多くの漢方薬に含まれる「大黄」という生薬は妊婦にとってよくないことなどから、漢方薬がすべて安全だとは言い切れません。気になる症状があって漢方薬を服用したい場合は必ず産婦人科で相談し、自己判断で使うのはやめましょう。

副作用はあるの?

身体にいいイメージのある漢方薬ですが、薬ですから副作用はあります。漢方薬は複数の生薬の組み合わせでできており、その中の一部の材料にアレルギーを起こしたり副作用が出ることがあるのです。ただし、西洋薬に比べると症状は軽く、起きる頻度も少ないことが多いでしょう。主な症状に、発疹・熱が出る、動悸、不眠などがあります。服用後にこのような症状が現れた場合は、速やかに服用を中止してください。

通販で購入出来る?

漢方薬は第二類医薬品に分類されるため、ツムラやクラシエの商品のように通販で購入できます。

種類が多くて何を選んだら良いのかわからない

漢方薬はさまざまな生薬を組み合わせて作られており、さらに症状や体質によっても合う会わないがあるため、専門的な知識がないと選ぶのは難しいですよね。薬局によっては漢方カウンセリングを行っているところもあるため、利用してみてもいいかもしれません。

自分に合った方法で手に入れよう

漢方薬は総合的に身体の調子を整え、むくみだけでなく冷え性など根本的な症状を緩和するのに役立ちます。病院で処方してもらう方法と市販の漢方薬を買う方法、どちらにもメリットとデメリットがありますので、自分にあった方法で選んでみてください。